施設ではよくあることだが、私はどうしても許せないことがある。 

それは「今、トイレに連れていけないからおむつにしてね」と言うこと。 

施設に勤務してすぐの頃、2人で10人の食事介助をしている時に、別の利用者さんからトイレに行きたいと言われたことがあった。

私は当然、その方をトイレにお連れするのを優先すべきだと思い、席を立とうとしたら、

先輩に注意された。「食事介助中に、目を離したらだめです。

今、トイレにお連れするのは、待ってもらって」 長く勤務されている方ほど、食事介助中の誤嚥事故を多く目にしているので、その怖さを知っている。

今なら私でもわかる。命にかかわる事故が発生する可能性が高いのだ。 

それに比べれば、排泄の失敗は、命に関わる事故の可能性は少ない。

だから、トイレ誘導より、食事介助業務を優先するのは当然。
ということなのだ。 

私は可能な限り、トイレ誘導を優先する対応をしている。

食事介助している職員が二人いれば、一人が全員の見守りをし、もう一人がトイレにお連れする。 

正直言えば、すぐトイレにお連れしなくても、おむつやパットを利用しているので、食後のトイレ誘導時間まで、待っていただけるなら待っていてもらうほうが、助かる。

だけどこれは、利用者さんとの信頼関係を築く上での、大きな隔たりになると私は思う。 

一人でトイレに行ってはだめ。だけど、トイレに連れて行ってもらえない。

パットの上とはいえ、失敗してしまうことのみじめさ。

施設に来て間がないショートステイ利用者さんの中には、それで涙してしまう人もいるのだ。 

つまり、プライドを傷つけているということなのだ。

職員として、命にかかわる事故の次に、防ぎたいことだと私は思う。 

長く介護職をしている人たちの中には、そのことを理解していても、優先順位的に下の方に持ってくる人がいる。

先日も、そんなことがあったのだが、同僚に「えっ、このタイミングでトイレ誘導?」と少し非難気味に言われてしまった。 

上記のような理由を仲間に言っても「イイコちゃんぶって」と言われるのはわかってる。

なので、「失禁して大惨事になる前に、お連れしたのよ~。セーフでした~」と言い返すことにしている。 

「食事介助中は目を離さない」は基本。

でも「食事介助中はトイレ誘導しない」と要約するのは違うと思う。

そこは、職員が複数人いるならば、職員の努力でなんとかなる場合もあるはず。

「他の方の食事介助中だから待っててくださーい」と利用者さんに言うのもおかしい。 

食事介助中の事故が怖いのはよくわかった上で、それでも可能な限り、利用者さんの尊厳は優先していきたい。

事情がわかった上で、可能なかぎりのイレギュラー対応ができるかどうかが、よい介護職員なのだと私は思う。

相手は人間なんだから。 


トイレに行きたいといえば、すぐ連れていくのは当たり前だよね?普通の感覚ならば......。


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2013.12.09 Mon l 介護職って l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

はじめまして
私もトイレは優先します。
やはり同じように、「なんで今トイレに連れて行くの?!」となじられることがあります。
でも、食事中だろうがなんだろうが、トイレに行きたいなら行くのが普通ってもんですよね。お気持ち痛いほどよくわかります。
業務と人のぬくもりの間・・・お金と人のつながりの間・・・とかく生きることすら難しい世の中だと思います。
長文失礼しました。寒いので体調には気をつけてお仕事がんばりましょう(^O^)
2013.12.09 Mon l 京奈良飛鳥. URL l 編集

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