施設に入って認知症が急速に進むのは、女性より男性です。

その中でも多いのが、会社の社長さんとか学校の先生。社会的には「偉い立場」で、ずっとこれまで自分が指図する側で来た人です。

利用者さんにも○○商社に超大企業に勤めていた人がいました。
仕事追われ結婚はしてないと言う。
教頭をやっていた利用者もいた。

プライドが許さないのだろう
「すいません」とか感謝の気持ちがなくスタッフを呼ぶとき「おい おい」と呼ぶ。

そして、出来ない自分を見てこんなはずではないと余計に苛立つ。

気持ちがついていけず、現実を否認し、壊れ始める。


そういう男性に対して、いつも「どんなお仕事なさってたのか、お話伺ってもいいですか」などと
話かけば、結構喋るが、

レクリエーションの時間は概して消極的で、「何でこんなことせにゃならんのだ」とばかりにムッツリとそっぽを向いてしままう。

こういう人は認知症が進みやすいと言われる。

そもそも老人介護施設において、男性は女性よりずっと人数が少ない。

多くが自宅で妻に介護されて亡くなるからだろう。

女性たちの中に点在している男性は、食堂でも大抵いつも一人きりでぽつねんとしている。

女性同士では時々噛み合わないながらも言葉を交わしていたりする(喧嘩もある)が、男性同士でやりとりしているのは見たことがない。(笑)

女性同士の会話には男性は入っていけない。入っても上目線で威張って話すため、口論になる。


せめて数少ない同性と仲良くし、残りの人生を少しでも居心地良く過ごそうとするのかと思っていたのだが、全く違っていた。

そういう発想は女性のもののようだ。

もともと、外で仕事をし家のことは妻任せだったような男性は、環境に柔軟に対応しきれていないのです。

コミュニケーションを楽しむという習慣がない。

特に今、老人ホームにいる世代の男性は戦後の高度経済成長の中で仕事に邁進した会社人間で、仕事を離れたところでの人間関係が貧弱だった人が多いのではないかと思う。

一方その世代の女性は、家事・子育て・近所のおつきあいなどを同時にこなしつつ、同性で集まっておしゃべりしたり地域の活動をしたり、子どもとの関係も夫よりは密だったりして、日常的にさまざまな水準のコミュニケーションを体験している。

相手との距離を測り、共感を旨とする人間関係を維持しようという習慣も身に付いている。

もちろんそれに当てはまらない人はいるだろうから、全体的な傾向としての話である。

こうした男女の社会的位相の違いがある上に、社長や教師など特定の職業で醸成されたメンタリティが加わることによって、「上に立つ仕事」を務めた老人男性特有の難しさが浮かび上がってくるのだ。

介護施設は手が足りないという状況では、なかなか良い解決策がない。

レクリエーションは、手遊び、リズム体操、図画工作、書道、輪になってする簡単なゲーム、パズル、クイズ、輪投げや玉転がし、カラオケ(あるいは合唱)、囲碁・将棋・カルタなど。

まるで幼稚園のお遊びだと感じる方も、中にはいるかもしれません。

しかし、認知症の方は昨日のことなど忘れて毎日、新鮮に暮らしている。
しかし、体操でもいつもと違う事をやると全く付いていけなく戸惑ってしまうのである。
頭では忘れているがいつの間にか身体が覚えている場合が多い。

さっきのご飯を食べたかどうか忘れても、昨日、職員の人にマニュキュアを塗ってもらった事や髪の毛をただで切ってもらって助かった、得したとか覚えている場合がある。女性特有の感性だろうか?

不思議である。

また利用者への言葉遣いは、「おじいちゃん」「おばあちゃん」という呼びかけや赤ちゃん言葉はNGです。

ただ耳の遠い老人が多いので、大きな声でわかりやすくゆっくりという喋り方になり、それが子どもに言っているようだと傍から見えることはあります。

レクリエーションは全員で行うものが多いですが、クリアーな人は参加しないですし合わない人も当然います。

合わないのでやりたがらない人に無理に薦めることはありません(強制されると思っている人がいるようですが、それはないです。女性でも参加しようとしない人はいます)。

リハビリでも「今日は疲れたからやらない」という人も沢山います。
「少しでもいいからやりましょう。毎日、やるのが大事でやらないでいると身体がどんどん弱くなりますよ~」

と言って参加してもらいますが、中には本当に調子が悪い利用者さんもいます。

その判断も難しいです。

介護スタッフの人数がどこでもぎりぎりなため、個々の利用者に応じたきめ細かい対応はなかなか難しいのが現状です。

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2013.11.25 Mon l 介護職って l コメント (0) トラックバック (0) l top

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