私が新人のころ管理者にこう言われた。

介護職はサービス業で利用者はお客様。お客様に満足してもらうために努力をしなければならない。
多少、大変かもしれないが我慢しなければならない。
レクレーションでもお客様に満足して楽しんでもらいまた、ここに来たいと思っていただくのが我々の仕事であると言われた。

「ここはディズニーランドかよ」
と思わず言いたくなった。

それは経営者の立場であって介護の本来の仕事ではない。

サービス業はすべて、お客様のために心を尽くすものでしょうけどが、
介護というのは、本来は自分ですることができなくなってしまった方のために、他人が代わって手を貸す仕事なので、普通のサービス業とは違う。

プラスアルファのサービスではなく、サービスしてプラマイゼロ。そういう仕事。 

サービスを受けるのは普通ならばうれしいことだけど、介護のサービスを受けるのは、嬉しく。
すまない気持ちが一杯なのだ

自分でやりたい。
好きな時好きな量だけ食べたり、好きなときにトイレに行き、好きな時寝たい。
私達が当たり前のように自分でやっていること。自分でできるなら、人には手を借りたくないこと。プライベートなこと。それが、私達の仕事なんです。 

トイレや入浴や全てのプライベートに関与しなければならない。


そして、それプラス、混乱している人・困惑している人・悲しんでいる人を、説得したり・なだめたり・落ち着いていただけるよう環境を整えたり、そういうことも仕事。

その難しさは子育ての比ではない。 

リハビリも本人は出来ればやりたくない。

休んでいたほうが楽なはず。
リハビリの必要性を説得したり
本人にも納得したり、
時には本人の為に怒っりする。

私は自分の親だと思って接してる。
たまには間違ったこともする。
切磋琢磨して人間関係を築くことが大事。

私のいるフロアは、徘徊できるほどADLの高い人はあまりいないんが、短期入所の人が一人入ってきて、その人は大腿部骨折しているのにやたらと元気。
身体は元気だけど、困惑してる、不安なので、常にこのままここにいたくないという気持ちが優先。 

だから、夜になると這いまわる。

歩けないから、這うんです。
二人部屋を一人で使っていただき、転倒防止に畳に布団の対応にしているんですが、あっという間に隣の部屋に行ってしまったりするため、赤外線センサーをつけて、ブザーが鳴ったらダッシュ

不穏がちな夜は、それが10分毎に鳴ります。

二日に一晩しか眠らず、しかも寝る日も一時間に一度は起きてトイレに向かう。
年をとる自然の摂理。

利用者さんも申し訳なさそうに、
何回もごめんね、ごめんねと言う


「いいんですよ、気にしないで。これが私の仕事なんですから」と言いながら介助しても 

心の中では「朝まであと何回行くんだろう。

記録が終わらない~」と思ってしまう。 

私たちは仕事として介助してて、時間がくれば同僚にバトンタッチできるから、まだいい。 

家族で介助している人たちがいかに大変なことか。家族からすれば
日常生活の延長なのだ。
これじゃ家族も大変だな~と思ってしまう。

それが延々と続くのだ。

理想を掲げ、福祉の仕事に熱い思いを持ち、安い賃金でもやりがいをみつけてこの世界に何年もいるしかし、どんどん辞めていく。

プラスアルファーのサービス業とは違う、
プラマイゼロのサービスの中で、自分の仕事の価値を見失ってしまうからじゃないだろうか。 

利用者さんの多くは「迷惑をかけるから死にたい」と言う人が多い

でも中には、「お金払っているんだからちゃんとやってよ」と言う
憎たらしばばあもいる。(笑)

そして、顔で笑って、心で「くそばばあ」と思っている自分がいる


だって人間だもの(笑)

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2013.11.25 Mon l 介護職って l コメント (0) トラックバック (0) l top

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